就職を考えた際、ブランドネームや安定性等から、ついつい多くの人々が大企業への就職を考えてしまいがちですね。
しかしながら世の中に存在する企業のうち、大企業と言われる企業はほんの一握り。大半が中小企業や、中小企業の中でも“小さい会社”と呼ばれる企業なのです。
ゆえに、世の大半の人々は中小企業や“小さい会社”で働いているといっても過言ではありません。そこで今回は、大企業ではなく、“小さい会社”で働くメリットとデメリットについてお話したいと思います。
中小企業・零細企業のメリット
1、若手の頃より最前線で活躍することができる
“小さい会社”で働く一番のメリットは何と言っても、“若手の頃より最前線で活躍することができる”という点です。
“小さい会社”の場合、少数精鋭の経営スタイルである為、社員数が大企業に比べても圧倒的に少ないです。したがい、入社して一定の研修期間を得れば、他の社員同様、即戦力として扱われることになります。
大企業の場合でも、若手の頃より即戦力として活躍することは勿論可能ではありますが、はっきり言って、任される責任・仕事量が全く異なります。
“小さい会社”の場合は、本当に少人数で仕事を回している為、大企業入社であればできないような仕事でもどんどん任されるからです。
例えば“小さな会社”で営業担当にでもなれば、社長を相手に一人で営業を任されることもしばしば。
企業のトップと徹底的にやり合わなければならない為、その責任は重大なものですよね?まさに“小さい会社”で働くことの醍醐味と言えるでしょう。
2、経営層と話ができるチャンスが多い
先程も少々触れましたが、“小さい会社”の場合は、少人数経営ゆえに、社長相手に営業を任されることもしばしばです。
したがい、仕事を通してあらゆる“経営層と話ができるチャンスが多い”のです。これもメリットの一つとして挙げられるでしょう。
勿論、経営層と話ができるというのは、社外だけの話ではありません。当然、社内においてもそうです。
自社の経営層とも、嫌でも毎日オフィスで顔を合わせることとなる為、常日頃話をすることができますね?これは大企業ではなかなか経験のできないことです。
その経営層が如何なる人であれ、経営層は経営層。会社経営のプロです。ゆえに、営業・経理・人事といった様々な面における知識については相当なものを持っておられます。
年の近い先輩や直属の上司と話をする機会も当然大切ではありますが、もし将来起業や転職をしたいなんて考えがあるのであれば、経営のプロから常に何かを学べるという環境は特別なものです。
また経営層は人脈も広いはず。自社の経営層の紹介で新たな出会いも期待できます。“経営層と話ができるチャンスが多い”というメリットは、将来起業や転職をする際にも十分活かすことのできるものなのです。
3、従業員が少ない会社は人間関係が楽
慣れた人だけなので、仕事がうまくやれれば後は気を使わなくていいので、人間関係的には楽です。
また何かをやってほしいと時に指示するのも伝えやすいのも良い点です。
少人数だからすぐに伝わるし、改善されていない所はその人に直接言いやすいしやりやすい面があります。
逆に人数が少ないと新参者の場合、入りにくい空気があるため、どうしても溶けこみにくい。
一回周りに拒否されると、長く続けにくいのがデメリットともなります。
一人が負担する仕事の量が、どうしても増えてくるので、何から何までいろんな雑務までやらなければならないことがある。
中小企業・零細企業のデメリット
1、安定性・与信面には欠けてしまう不安がある
“小さい会社”で働くメリットを二つ挙げましたが、やはりデメリットも存在します。それは、“安定性・与信面には欠けてしまう不安がある”というものです。
大企業や、中小企業ではあっても大企業の後ろ盾のあるグループ会社の場合、将来性や安定性と言った部分ではかなりの強みを持っています。
ゆえに、大企業で働く社員も自身の生活面には安心感があり、また社会的信用についても人並み以上のものを持っていると言えるでしょう。
クレジットカードを作成する際や、住宅ローンを組む際など、金融機関からの与信審査がなかなか通らないなんて経験は滅多にないはずです。
しかしながら、“小さい会社”の場合はそうはいきません。
利益額は小規模であっても、何期にも渡り継続的に利益を出し続けている企業でない限りは、どうしても不安な要素が出てきてしまうからです。
と言いますのも、いつの時代もビジネスはまさに弱肉強食だからです。強いものが勝ち、弱いものが負ける。
多くのカネ、ヒト、モノを持つ大企業でさえも合併や倒産が相次ぐ中、“小さい会社”もその中で同じように戦っていかなければなりません。非常にシビアな世界なのです。
ゆえに、“小さい会社”の場合は、安定性・与信面ではどうしても不安要素が出てきてしまうのです。
2、社会保険が完備されていない場合も
また気をつけてほしい点として、社会保険が完備されていない場合もあります。
大企業や中小企業なら必ず加入していますが、個人事業主など5人以下の従業員しかいない場合、社会保険の加入義務はありません。
その場合自分で国民健康保険や年金を負担する必要があります。つまり会社が半分払ってくれないので、自分で払う料金が多くなってしまいます。
求人募集の内容をよく読み、社会保険が完備されてるかを確認しましょう。
小さい会社・少人数の職場に向いてる人
このように、“小さい会社”で働くメリットには、“若手の頃より最前線で活躍することができる”、“経営層と話ができるチャンスが多い”、”従業員が少ない会社は人間関係が楽”な点があり、デメリットには“安定性・与信面には欠けてしまう面がある”点が挙げられます。
小さい会社や少人数の職場に向いている人は
①大勢の人と関わるのが苦手な人
②同じことをコツコツやるタイプの人
③大きい仕事を任されたい人
④会社の経営などの経験をしたい人
などの方です。
勿論、ここで挙げたメリットやデメリットはほんの一部であり、代表的なものに過ぎません。また“小さい会社”とひとくくりにしても、ジャンルは様々、強みや特徴も異なります。
大切なことは、“大企業だから良い”と決めつけないことです。冒頭申し上げたように、世の中に存在する多くの企業が中小企業や“小さい会社”です。
闇雲にただ自分の持つイメージで良い悪いを決めるのではなく、客観的にそれぞれを比較し、自身がどのようなスタイルで働きたいかを考えたうえで選択することが大切なのです。
小さい会社の求人の探し方と面接での注意点
最後に小さい会社の求人の探し方と面接での注意点を紹介します。
小さい会社なら地域密着型の転職サイトやハローワーク等で探すとよいでしょう。
地域密着型の転職サイトにははたらいくや転職のtype等があります。
面接のコツは、とにかく笑顔で振る舞まって下さい。
大企業ならコツコツ方や真面目方が評価されますが、中小企業はくだけた会社も多く明るさや元気さを見せることで一緒に働いてみたいと思ってもらえます。
もちろんくだけたと言っても、最低限の礼儀はしっかりしてくださいね。
身だしなみにもしっかり気を使ってください。
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